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イベント報告
尼崎市女性センタートレピエでセミナー「どうする?シングルマザーが働くときー私たちは1日8時間普通に働いて親子で3食たべていきたい!!-」を開催しました。

10月22日(日)尼崎市女性センタートレピエでセミナー「どうする?シングルマザーが働くときー私たちは1日8時間普通に働いて親子で3食たべていきたい!!-」(トレピエ2023年度男女共同参画市民企画講座)を開催しました。
参加人数は大人16名こども1名(保育)で顔ぶれはシングルマザー当事者と支援者、市会議員2名、尼崎市以外からも参加がありました。

テーマにもあるようにシングルマザーをめぐる就労の悩みの解決に向けて講師から基本的な労働条件を学びシングルマザーの働きやすさを参加者とともに考えていく企画でした。
講師は連合大阪(日本労働組合総連合会大阪府連合会)執行委員の松井千穂さん。
「尼崎市に住んでいますか?」「朝ごはんはパン?」などのアイスブレイクで場が和んでから本題がスタート。

連合大阪に寄せられる労働相談は女性が多く相談内容の第1位は差別・嫌がらせ・ハラスメント関係。セクハラ、パワハラ以外に最近は顧客からのカスタマーズハラスメントやケアハラ(介護休暇や育児休暇を取る人へのいやがらせ)も増えた。「雇用契約書を見せてもらったことがないという相談が非常に多い。」ということでした。

働く前に知っておきたいルール『働くみんなに スターター BOOK』が資料として配布され、これをもとに具体的な「働くために必要なルールを」紹介。「これは学生向けですが大きな字でイラストも入り分かりやすい。中卒や高卒で社会にでる生徒もいるので学校教育の中でぜひ学ぶ時間を取ってほしい」という声がありました。

面接で就職差別につながる恐れがある不適切な質問例として「家族構成、個人情報を聞く」があり、シングルマザーであることを言ったり聞かれるのはNG!就業規則も誰でもが見れることが条件なのに、役員室に置いているという職場もある。「しんぐるまざあず・ふぉーらむ・尼崎」の交流会でも「就業規則なんて見たことがない」という声が多かったです。

働く条件は書面で確認することが原則だが「明日から来て。日当は〇〇円」と口頭で言われた時も自分でそれを書いて上司にこれですねと確認して印鑑をもらうと効力を発揮する。それでも職場で悩むことは多いので相談してほしいと相談先の紹介がありました。

講演の後、グループワークでお互いに職場の働きづらさ(ブラック職場、有給や休憩も取れない、契約書もない、残業代未払いなど様々な実態)が具体的に出され講師から「地域ユニオンなど一人でも入れる労働組合があること。解雇といわれてもすぐにOKせず相談してほしい。」とアドバイスがありました。

労働者としてのワークルールがこんなに大切なのにそれがないがしろにされ労働者側が不当に扱われて企業、資本側になめられている実態がよくわかりました。非常に学ぶことが多かったです。職場の事で悩んでいる人にこの情報を伝えて、一歩踏み出すきっかけにしてほしい。